デジタルマーケティングや webサイト上のブランド戦略の一環として、昨今コンテンツマーケティングやFacebookなどのソーシャルメディア活用、またメルマガやホワイトペーパー、企業出版や統合報告書の作成などを行っている会社も多いことでしょう。
しかし、コンテンツやクリエイティブを作成する労力に対して、成果がいまいち見込めない……と感じている企業はありませんか。今回は、ブランディングやマーケティングにおいて、「モノを書くスキル」や「思念や概念を言葉にするスキル」というものがどれだけ武器になるかという部分にフォーカスしていきます。
マーケティングやブランディングがうまくいかない理由
「自社のコンテンツがなぜ読まれないのか」「なぜソーシャルメディア上でバズらないのか」。もしかしたら、それは「読ませる」コンテンツになっていないからかもしれません。
予算を使わずに宣伝する対応方法として、「PR」があります。
マスメディアに訴えかけることで、広告ではなく記事として取り上げてもらう作戦です。今回は、メディアに対して自社のコンテンツや製品サービスをアピールするためのプレスリリース作成を中心に、ビジネスにおけるライティングの基礎を押さえていきましょう。
- スピーディなリサーチ力
メディアや消費者は、日々何を追いかけているかというと、「ニュース(NEWS)」です。文字通り、新しいモノ、コト、人などを探しています。そのため、メディアに対してアピールすべきは、「自社のサービスが画期的でおもしろく、そして“新しい”」ということです。
特に情報が新しいということはとても重要ですので、製品・サービスは、発売日に合わせてすみやかに発表します。やむをえない事情で遅れた場合には、「最近発表した」とすることも可能です。
さらに世の中の関心を集めるには、今、世の中がどうやって動いているのか、世の中ではどういったことに関心が集まっているのか、ということをリサーチし、適切な時期に適切な切り口・トピックでアピールしていくための、スピーディなリサーチ力が必要になります。
- 読ませる目的に準じた執筆力
文章の基本は、「4W2H」です。「4W2H」とは 「WHO(誰が)」「WHAT(何を)」「WHEN(いつ)」「WHERE(どこで)」「HOW TO(どうやって)」「HOW MUCH(いくら)」の頭文字をとったもの。
ビジネスライティングにおいて、どれも欠かせないポイントです。Web上のコンテンツにせよ、紙媒体にせよ、セミナー資料にせよ、メルマガやプレスリリースなどにせよ、ビジネスライティングの基本は、加えて「逆三角形」に文章を作成することを意識することです。
逆三角形とは、大切なことはまず冒頭に。
真ん中が本文で詳細を伝え、企業紹介や参考情報などは末尾に記する、ということ。
要は読者に対して、結論を先に伝えてあげる、ということです。
忙しい現代人に合わせた情報編集を
昨今のメディアや業界人、消費者はとても忙しく、日々膨大な数のリリースを受け取ります。ひとつひとつ読み込んでいる時間はないので、冒頭の1~2段落を見て面白そうであれば詳しくチェックします。この時点で読みにくい文章だったり、内容の全貌がつかめなかったりした場合は、そのままスルーされることがほとんどです。
リリース以外にも、ソーシャルメディアでのコンテンツ作成もこの「逆三角形」は有効です。アプリの仕様によっては、最初の数行しか表示されないことがあるので、冒頭でぐっと引き込まれないコンテンツは読まれないからです。
- 品質を担保する編集力
「読ませる」コンテンツにするためには、品質を担保する編集力も大切です。例えば、リリース内の製品やサービスの価格や名前などの基本情報が間違っている、誤字脱字があるなどは言語道断。メディアは掲載したあとに訂正を出すことを極端に嫌うからです。
また、ソーシャルメディアで一度拡散されると、間違った情報が独り歩きしかねません。リリースなどコンテンツを作成したら、面倒でもダブルチェック・トリプルチェックをして、品質を高めましょう。
まとめ
以上のように、企業のブランドデザインや中長期的なマーケティング活動において、その情報発信の大部分を占める「ライティングスキル(執筆力)」は大きな影響を与えます。経験の少ない方、自信のない方は、一度お手本となるコンテンツを模倣してみることなどもおすすめです。また、執筆力やコンテンツ企画力、設計力は、一朝一夕に高まるものではありません。ゆっくりあきらめずに、スキルを高めていきましょう。
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