WEBライティングの校正・校閲のポイント

キーボードを操作する両手のイラスト


コンテンツマーケティングという概念が、有力なマーケティング施策として注目されだしてから早くも10年が経とうしています。自社サイトへの流入数を増やし、最後は自社の商品・サービスの購買を促すには、良質なコンテンツの確保が欠かせません。オウンドメディアの担当者は、多岐に渡る業務を兼任しているため、記事の執筆までは中々手が回らない、という方も多いのではないでしょうか。そこで外部のWEBライターの存在は、効率化を図る上で重要視されています。ことに、クラウドソーシングを利用した記事外注サービスは、安価な費用で一定量の記事を依頼できるため、重宝されているようです。

ただ、こうしたクラウドソーシングを利用したサービスは、書き手の能力は様々であるため、依頼側で納品された記事の検品作業が必要になります。オウンドメディア担当者は、外部のWEBライターの作成した記事を校正・校閲する、という作業行程をこなさなければなりません。
そこで今回は、WEBライティングの校正・校閲に必要な能力、また作業を行う上でのポイント、および外部のWEBライターとどのように向き合うか、について解説します。

この記事の目次

WEBライティングの校正・校閲に必要な能力


校正・校閲という作業について、どれだけご存知でしょうか。「文章に誤字・脱字がないか、人名・商品名などに誤りがないか、確かめる仕事でしょ。」
もちろん、そのような作業もありますが、それだけではありません。まずは、校正・校閲についての基礎知識について、お教えしましょう。

校正と校閲との違い

校正と校閲とは、似て非なる作業です。どちらも文章を吟味するという意味では同じですが、見ている箇所が違います。
校正は、元の原稿と刷り上がったゲラ(試し刷り)とを突き合わせ、ゲラが元原稿通りに忠実に書かれているか、赤字を入れて修正する作業です。その工程の中には、誤字・脱字、表記のミスなどのチェックも含まれています。一方、校閲は文章の内容に、一歩踏み込んだ作業です。誤字・脱字、表記の誤りのチェックに始まり、事実関係の確認、読み手に差別を想起させたり、不快を感じさせる表現がないか、また文章構成に理論的な矛盾点がないかなど、守備範囲はかなり広くなります。大手新聞社や出版社、印刷会社などでは、専任の校閲担当者が対応するほど、重要視されている工程です。オウンドメディアの運営においては、紙媒体ほど神経質ではないようですが、掲載するコンテンツの質を担保するためには、おろそかにはできません。

校正・校閲に必要な能力

では、WEBライティングの校正・校閲を行う際、どのような能力が必要になるのでしょうか。
大前提となるスキルは、やはり文章の読解力でしょう。時間をかけて、注意深く文章をたどっていけば、誤字・脱字や表記のミスなど、文章の誤りを見つけ出すことはさほど難しくはありません。しかし、文章の内容を正しく理解し、論理的な構成がなされているかを判断するには、文章を読み解く能力が必要です。
文部科学省が公式サイト※1で表示している、「読解力の定義」によると、「自らの目標を達成し、知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するため、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」とあります。さらには、「文章のような『連続的なテキスト』及び、図表のような『非連続的なテキスト』を幅広く読み、~中略~様々な状況に関連付けて、組み立て、展開し、意味を理解することをどの程度行えるか」を問われています。文章の内容に論理的な矛盾がないか、また同時に掲載されている図表やイラスト、画像との整合性が取れているかなど、総合的な判断が求められるのです。
※1文部科学省公式サイト
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/siryo/1379669.htm#:~:text=%E8%87%AA%E3%82%89%E3%81%AE%E7%9B%AE%E6%A8%99%E3%82%92%E9%81%94%E6%88%90,%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%97%EF%BC%8C%E7%86%9F%E8%80%83%E3%81%99%E3%82%8B%E8%83%BD%E5%8A%9B%E3%80%82

WEBライティングの校正・校閲を行う上でのポイント


ではここからは、実際に記事の校正・校閲を行う上で、おさえておくべきポイントについて解説します。
おおまかに分類すると、以下の5つになります。

誤字・脱字

いくら内容が読者にとって有益であっても、誤字・脱字だらけの文章では、読む気が失せてしまいます。読む側からすれば、文章中に誤字・脱字があっても、ある程度は意味を類推することができるでしょう。しかし、文章の誤りがあまりに多いと、そのたびに読む作業が中断され、ストレスを感じてしまいます。そのようなことが頻繁にあると、読者は記事そのものに不信感を抱き、サイトから離脱してしまうかもしれません。

表記のゆれ

1つの文章の中に、同じ事柄が異なる言葉で表記されていることを、「表記のゆれ」と称します。例えば、「あなた」と「貴方(貴女)」が混同して書かれていると、読者は一瞬、誰のことを指しているのか、戸惑ってしまうかもしれません。
このような表記の不揃いは、スムーズな読解の妨げになります。

差別的な表現/不快に感じさせる表現

特定の人物や団体、人種、性別などを差別する表現は禁物です。また、読者を不快にさせる表現は、記事そのものの品位が問われてしまいます。そればかりではなく、このような表現の使用を見過したとして、企業サイトの信頼までが損なわれてしまうでしょう。

事実関係のチェック

書かれた記事が、良質なコンテンツであるかどうかは、読者が求めている情報が含まれているかですが、もう1つ、重要な要素があります。それは記事の内容が、しっかりとした事実に基づいたものであるか否か、という点です。記事が過去の事件や事故、歴史的な事象について書かれているなら、ネットや文献などで調べて、裏を取ることが必要です。また、アンケート数字やデータなど、具体的な数値が書かれている場合は、政府やしかるべき研究機関が発表している統計を調べ、事実である旨を確認しておきましょう。

SEOを意識したキーワード

自社サイトへの読者の流入を促すには、SEOを意識したキーワードが使用されているかは、大切なチェックポイントになります。記事の作成を外部のWEBライターに依頼する際、あらかじめ調査したキーワードを含めて執筆するよう、事前に取り決めを交わしておくことです。

外部のWEBライターとのつき合い方


外部のWEBライターと賢く付き合い、日頃から良好な関係を築いておくことは、完成度の高い記事を納品してもらう上で重要です。記事の執筆を依頼するのであれば、具体的な指示書を作成し、お互いに共有しましょう。WEBライターが記事を執筆中でも、レギュレーションを参照するように指示しておくことです。また、WEBライターに疑問があれば、いつでも依頼側に確認できるよう、メールやチャットツールなどを利用して、コミュニケーションズを密にしておくことを心がけてください。

まとめ;社内でWEBライティングの校正・校閲を行う場合でも、外部のプロを上手に活用しましょう。


今回は、WEBライティングにおける、校正・校閲の重要さについてご紹介しました。外部のWEBライターに執筆を頼み、納品された記事は、社内での検品が欠かせません。校正・校閲の精度を上げるには、文章の読解力を磨くことです。そして、誤字・脱字、表記のゆれ、差別的表現や不快な表現の有無、事実確認を徹底し、記事を吟味しましょう。
とは言え、オウンドメディアの担当者は多忙ですから、校正・校閲作業に十分な時間を割くことが難しいこともあります。そんな時は、外部の記事代行サービを上手に利用する方法があります。弊社では、記事の執筆から校正・校閲、専門家による監修まで、きめ細かいサービスをご提供しております。
コンテンツマーケティングの施策を成功に導くために、コンテンツをさらにブラッシュアップさせたいのであれば、お気軽にお問い合わせください。

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